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王道のソフトがフリーであった

YouTubeのおすすめに流れてきた「【初心者必見】無料アプリ『Adobe Fresco』5選」という動画をたまたま見ました。その中で、**“ベクターブラシ”**という機能が紹介されていました。

レーザー加工機で一般的に使われているデザインソフトといえば、有料のIllustratorやCorelDRAW、無料ならInkscapeが定番なのですが

Frescoは何といっても無料で使えるAdobe製品!王道中の王道メーカーのためレーザー加工機に適したデータが出来る可能性が非常に高いです。

「これレーザー加工機でも使えるのでは?」と思い、さっそく試してみることにしました!

Frescoは本来“お絵描きソフト”。

マウスでの操作は少々難があるため、6年前に購入していた液晶タブレットを引っ張り出してきました。

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「Fresco」は直感操作が魅力

ざっと触ってみた印象ですが、インターフェースは直感的で非常にシンプル。機能も厳選されているため、確かに初心者でも使いやすいと感じました。

レーザー加工用のデータを作る際にはベクター描画が基本になるので、Frescoのメニューから「ベクターブラシ(3つ目のブラシ)」を使用します。また、彫刻用と切断用でレイヤーを分けておくと、後の処理が楽になります。

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切断加工には要注意!Frescoデータの落とし穴

描き終えたデータをPDFで書き出し、CorelDRAWで読み込んで確認してみたところ、ひとつ注意すべき点が見つかりました。

それは、ベクターブラシで描いた線が「アウトライン(線の外形)」として扱われているという点です。さらっと使っただけなので、もしかすると一定以上の細線であれば1本の線で作られるのかもしれませんが、現時点ではこれは意識しておいた方がよさそうです。

このままレーザー加工で切断を行うと、**線の内側と外側が両方加工されてしまい、いわゆる“二重カット”**になってしまいます。


切断用途では、一本の線(単線=パス)で描かれているのが理想的。

そのため、Frescoで描いたデータは、必要に応じて後処理でアウトラインを単線に変換する調整が必要です。